しじみの安眠効果
しじみに含まれるオルニチンは二日予防に効果的な成分として有名ですが、実は研究が進むにつれ、他にも優れた機能を持つ成分である事もわかってきています。
そのうちの1つが安眠効果です。
その効果についてはある研究結果を参考にする事ができます。
オルニチンを専門に研究している研究チームが、とても興味深い実験を行ったのです。
その実験は疲労を感じているオフィスワーカー22名の男女を集めて行われました。
この22名は土日休みである事と交代勤務でない事を必須条件にしています。
22名を2グループに分け、1グループにはオルニチン800gを、2グループにはオルニチンがまったく入っていないプラセボという食品を摂取してもらいました。
各グループには1週間のうち火曜日と木曜日に、寝る1時間前に指定された試験食品を摂取してもらい、翌朝起きてすぐに簡単なテストと軽い運動を体験してもらいました。
その結果早く眠りにつけた、ぐっすり眠れたと答えたのはオルニチンを摂取したグループの方で、若干向上していました。
すっきりした頭で計算が楽だったと答えたのも同グループでした。
この事からもオルニチンにはすぐれた安眠効果があるとうかがい知る事ができます。
もちろん明確に結論づけるにはもう少し研究を重ねてみる必要があります。
実際データーを見ると、疲労回復感を実感できたのはオルニチン以外の食品を摂取していたグループでしたし、夢みではほとんど差がありませんでした。
また翌朝起床直後のテストでも改善がみられたのは半分でした。
肝臓強化という機能との関連性なども合わせて研究してみる必要がないのか気になるところです。
安眠を妨げる理由は様々な要因が重なって起きる事も多いですし個人差もありますから、この結果がすべての人に当てはまるとは限らないのです。
しかし、しじみ効果はアンモニア分解および肝臓強化以外だけではない事を、知る手がかりになったのではないでしょうか。
今後の研究によってはさらに知られざる効果を発見できるかもしれません。