しじみで免疫力向上
しじみはいにしえから滋養強壮や疲労回復に効果的な食品として重宝されてきました。
特に悪酔いをして気分が悪い時の即効薬として、しじみ汁が体に良い影響を与えてくれる事を、生活の中で学んでいたのです。
こうした昔の知恵が間違っていなかった事は、様々な研究資料から立証されています。
しじみパワーを支えているのはご周知の通りオルニチンです。
オルニチンは成長ホルモンの誘発剤としての機能を持っていて、細胞のターンオーバーや心身の成長にも大きく貢献しています。
そのオルニチンの原料となるのがアミノ酸です。
他にオルニチンサイクルによってアルギニンも同時に生成されるので、感染症や外傷などの治癒および細胞生成さらに解毒機能というように、オルニチンが威力を発揮するために不可欠な陰の立役者として存在しています。
またTCAサイクル(クエン酸サイクル)が刺激されて活発になれば、しじみの旨み成分でもあるコハク酸も生成されて、結果的にエネルギーおよび浮遊アミノ酸として体内に蓄積されていきますから、持久力も向上します。
こうした事からしじみは免疫力に優れていると考える事ができます。
しじみが持つ栄養成分の一種亜鉛はミネラルの一種で、お肌に潤いと弾力性をもたらす物質として、アンチエイジングを目指している人たちの間ではよく知られていますが、これもまた免疫力向上に一役買っている成分の1つです。
亜鉛は成長ホルモンとしての機能も持っているので、精子生成や胎児の成長などいくつもの作用をこなしています。
人が健全な生活を送るために不可欠な成分であり、不足すると重篤な体調不良を引き起こしかねません。
オルニチンは複数の成分が同時に機能して私たちの体を力強くサポートしてくれているのです。
どこでも目にする小さな二枚貝であるしじみが、これだけの豊富な機能を持っているという事は自然の神秘とも言えます。
今日からしじみ汁を食卓に積極的に取入れて自然治癒力を取り戻してみませんか。