疲労回復

お酒としじみ

お酒をつい飲み過ぎた次の朝は頭痛と吐き気そして倦怠感でつらい思いをします。
この時体の中で何が起きているかと言いますと、血中アルコール濃度が通常よりもかなり高い数値を示し、脳機能が止まってしまっている状態になっています。
要するに一時的に脳機能が正常の働きをしなくなってしまっているのです。

さらに肝臓がキャリアオーバーを起こして強い疲労感が全身を覆ってしまいます。
通常なら一晩寝れば疲労感は解消されるはずなのですが、次の朝まで疲労感や倦怠感が残ってしまっているのです。
さらに細胞の中ではアンモニアが発生しています。

これが酔うという事です。
このアンモニアがくせ者なのです。
アルコールを飲用していない時でも食事をした後には、必ず産出されます。

わたしたちが普段食べているお米やパンなど主食に含まれているタンパク質は、エネルギーを生むために重要な成分ですが、同時にアミノ酸に代謝される際にアンモニアを発生させてしまいます
肝臓が正常に機能しているなら肝臓内で消化・解毒されて、エネルギー変換されるはずなのですが、暴飲暴食の結果肝臓機能が弱くなってくると、アンモニア解毒機能がうまく働かなくなる時があるのです。
さらにアルコールを摂取するとNADHという物資が作られていきます。
NADHはアレルギー症状を抑制させる働きもあるので、けっして悪い事ばかりではないのですが、増えすぎるとアミノ酸の代謝機能を抑制させてしまう事が起きます。
すると産出されるはずのエネルギーがうまく産出されずに、脳がエネルギー不足となって機能一時停止という事態を引き起こしてしまいます。

さらに疲労感が蓄積されて肝臓機能低下という悪循環をも引き起こします。
こうした悪循環をシャットアウトして正常な働きに戻してくれるのがしじみに含まれているオルニチンというわけです。
しじみを食べた時に感じる爽快感や目が覚めるような感覚は体内でオルニチンが悪循環を阻止すべく働いてくれているからなのです。