わたしたちが若々しく活力あふれた毎日を送るためのエネルギーは、ATPと呼ばれていてケトン体と糖によって構成されていますが、ATPが産出されるためには天敵であるアンモニア成分およびNADHを除去しなければなりません。
わたしたちから元気を奪っていく張本人を除去するために、重要な働きをしているのがオルニチンサイクルまたは尿路回路と呼ばれているシステムです。
これにより有毒なアンモニアが解毒されて安全な尿素に変わっていくわけですが、解毒しただけでは新しいエネルギーは何も生まれてきません。

エネルギー新生というもう一つの重要な働きをするのがTCAサイクルです。
TCAサイクルから糖が新生してブドウ糖の一種グリコースおよびグリコーゲンに変わります。
グリコーゲンは蓄積されながら糖の量コントロールをします。
さらに糖から再びアミノ酸に代謝されてTCAサークルに戻っていきます。

こうしたオルニチンサイクルとTCAサイクルは肝細胞の中のミトコンドリアで繰り返されています。
しじみからオルニチンが補給されてオルニチンサイクルを活性化させますが、TCAサイクルはタンパク質もしくはアミノ酸が食事から体内に取り込まれてからのスタートとなりますので、しじみ以外にもできる限り幅広く栄養成分を摂取する事により細胞のターンオーバーを活性化させ、エネルギーを生み出していく元となるのです。
肝臓ができる限り長く機能を維持していくための保護活動をしているのがオルニチンでありタンパク質やアミノ酸です。
いくら優秀な働き手であっても許容範囲を超えたアンモニアが発生すれば、肝臓は一気に疲弊していきます。

加齢による機能低下が原因である事もありますし、暴飲暴食の習慣から進行してしまう事もあります。
あるいは糖尿病や肝硬変などの病気から正常に機能しなくなる事もあります。
いつまでも若々しく元気に毎日を送るためには、できるところから健康生活を継続していく必要があります。